2014年12月15日-12月19日
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世界ウイルス対策ソフトランキング、360が検出率で2位に

2014年12月18日

 世界的に有名なウイルステストグループのAV-Comparativesはこのほど、2014年下半期のウイルス対策ソフトの検出率に関する報告書を発表した。これは世界で最も権威あるウイルス対策ソフトの国際ランキングで、トレンドマイクロが初めて首位になった。2位は360、3位はカスペルスキーとビットディフェンダーだった。新京報が伝えた。
 本ランキングはウイルス対策ソフトの実際の環境における防御能力を参考とし、今年8月から11月にかけて試験を行った。評価内容は、ウイルス対策ソフトのマルウェアの検出率(高いほど優れている)と誤検出(低いほど優れている)に分かれる。
 同ランキングの調査対象となったのは世界の22種類の有名なウイルス対策ソフトだ。中国国内からは、360、テンセント、金山軟件、百度の4種類のソフトが参加した。360は検出率で世界2位となり、AV-Comparativesの三ツ星評価を獲得した。
 同調査の検出率の成績によると、2014年のウイルス対策ソフトの防御能力の順位は次のようになる。
 ・1位 トレンドマイクロ 検出率99.8%、誤検出7.5点
 トレンドマイクロは1988年に米カリフォルニア州で誕生し、東京に本社を置く。
 ・2位 360 検出率99.6%、誤検出1.5点
 360はQVM(人工知能ウイルス駆除 エンジン)を採用し、ウイルス検出中の「自主学習・自主進化」の能力を持つ。
 ・3位 カスペルスキー 検出率99.4%、誤検出0点
 カスペルスキーは世界で最高の技術を持つウイルス対策ソフトの一つで、ロシアの首都・モスクワに本社を置く。
 ・3位 ビットディフェンダー 検出率99.4%、誤検出0点
 ルーマニアのビットディフェンダーは2001年に誕生した、SOFTWIN社の子会社だ。
 ・5位 Avira AntiVir 検出率99.4%、誤検出4点
 Avira AntiVirはドイツのウイルス対策ソフトの始祖であるAvira社が開発したソフトだ。
 ・6位 F-Secure 検出率98.9%、誤検出69.5点
 F-Secureの旧名はData Fellowsで、欧州および世界的に有名なコンピュータ・ネットワークセキュリティの提供者だ。
 ・7位 Emsisoft 検出率98.8%、誤検出15点
 Emsisoftはアンチマルウェアで、オーストリアのEmsisoft社が開発した総合的なアンチスパイ・アンチウイルスツールだ。
 ・8位 ESET 検出率98.6%、誤検出3点
 ESETはスロバキア・ブラティスラバに本社を置く、世界的に有名なセキュリティソフト会社で、1992年に2社の民間企業の合併により誕生した。最も有名な製品は、アンチウイルス対策ソフト「NOD32」だ。
 ・9位 Fortinet 検出率98.4%、誤検出13点
 米カリフォルニア州のFortinetは、ネットワーク・セキュリティの豊富な経験を持つ管理チームだ。
 ・10位 Panda 検出率97.8%、誤検出46点
 Pandaはスペインでトップクラスのウイルス対策ソフト開発業者のPanda Software社が開発したソフトで、独自の理念と品質、シンプルな操作性で外国人の間で人気が高い。

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