2015年01月05日-01月09日
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湖北省で舎利子が発見、外観は緑豆のよう

2015年01月13日

 湖北省襄陽市の発掘調査隊員はこのほど、峴山麓にある安楽窩墓の調査を行い、5粒の五彩舎利子を発見した。これらの舎利子は現在、市博物館に保管されている。楚天都市報が報じた。
 襄陽市考古研究所の陳千万所長によると、調査隊員は半月前に峴山麓の安楽窩墓を調査中に、墓の頂上から図案入りの八角形の箱を発見した。箱の中には、5つの大小・形状が異なる水晶体の粒、および1枚の「金玉満堂」と書かれた貨幣が入っていた。昨年12月25日に開かれた「第2回襄陽道安フォーラム」には、国内外の100人以上の専門家、学者、高僧が集まった。彼らの鑑定により、この5粒が貴重な五彩舎利子であることが明らかになった。舎利子が入れられていた箱は、「仏龕」と呼ばれる。
 これまでとは異なり、これらの舎利子は寺院ではなく墓の頂上から発見された。また墓主も仏教信者ではなく、明代の王府門官だった。専門家は、これは墓主の仏教の信仰と関連している可能性があるとした。
 市博物館の張靖氏によると、5粒の舎利子の外観は緑豆のようで、最大のもので直径約30ミリに達し、紅・紫・藍・金の四つの色を持つ。これらの舎利子は光の下で輝きを放ち、非常に貴重な品だ。
 仏教において、僧侶の火葬後に出来る結晶体が舎利子と呼ばれる。舎利子は仏教で尊ばれ祀られるが、これは高僧の生前の功徳・慈悲・知恵によるものだ。

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