2015年01月19日-01月23日
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重慶市、整ったインフラを持つ唐・宋の遺跡が発見

2015年01月26日

 唐代の女帝・武則天の生涯を描くドラマ「武媚娘伝奇」が好評放送中だが、唐の時代の都市はどのような様子をしていたのだろうか?その想像は人によって異なる。重慶市の市街地から100キロ以上離れた永川区朱沱鎮には、ほぼ完全な状態で保存された唐・宋の時代の古県城遺跡が埋まっている。これは重慶市内に現存する遺跡の内、最も豊富で保存状態が良く、時代の連続性が最も高い遺跡の一つだ。漢東城遺跡の発掘現場の責任者である代玉彪氏は、「同遺跡から唐・宋の時代の城壁、手の込んだ石版の道路、美しい磁器、合理的に設計された水供給・排水システムが発見された」と述べた。重慶晩報が伝えた。
 考古学者はその他にも、新石器時代、商、周、漢、唐、宋、元、明の文化財を発見した。これには城壁、住宅跡地、墓、道路などが含まれ、社会生活の各方面を網羅している。
◆道路の広さは4メートル弱
 当時の賑わいを伺わせるのは、都市内の広い道路、巧妙な排水システムなどのインフラだ。調査によると、漢東城遺跡には縦4本横5本の道路があった。縦の道路は南北の商業区、居住区を結び、横の4本の道路は長江のほとりに直接向かっていた。
 代氏は、「この幅広い道路は、唐・宋の時代の県城遺跡としては稀だ。成都市の江南館街唐宋街坊遺跡の道路も2メートル余りの幅しかない。ここからは、当時の漢東城の経済発展の程度を伺い知ることができる」と話した。
◆地下排水管も存在
 考古学者は漢東城遺跡から、巧妙に設計された水供給・排水システムを発見した。排水に用いられたのは石・陶器の水道管の2種類で、今日の地下排水システムと同様、地下数十センチに設置されていた。陶器の下水管は、竹の節のようにつながれ、屋内の汚水を屋外の排水口に流した。大小様々な排水口を通じて、汚水は最終的に長江に流された。

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