2015年02月02日-02月06日
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浙江大学教授、グラフェンを生成する新方法を発見

2015年02月04日

 英マンチェスター大学の科学者、アンドレ・ガイム氏とコンスタンチン・ノボセロフ氏は、世界初のグラフェンを生成し、2010年のノーベル物理学賞を受賞した。以来、グラフェンという神秘的な材料は、徐々に人々に知られるようになり、熱心に議論されるようになった。銭江晩報が伝えた。
 浙江大学高分子学部の高超教授が率いる研究チームは3日、既存の方法の欠点を解消し、単層グラフェンを生成する「グリーンな」方法を発見した。この方法は簡潔で、低コストで、汚染物質を排出せず、産業化・大規模生産に適している。この高性能材料の量産化が実現すれば、グラフェンを使用した製品がすぐに私たちの生活必需品になるかもしれない。
◆電磁波防護服の生産を可能に
 高教授は実験室で、コーヒーの粉のような褐色の粉末を見せてくれた。これこそが同チームが「グリーンな」方法によって生成した単層酸化グラフェンの原料だ。この材料は非常に軽く細かく、円盤状のキャンディーのような大きさだけでも、300メートルの繊維になる。この繊維はグラフェンの高い導電性を持つため、将来的には電磁波防護服に使用できる。
 伝統的な電磁波防護服は、非常に重い材料である金属繊維で作られていた。電磁波防護の効果を出すためには、トランスフォーマーのように分厚いスーツを着用しなければならない。市場に流通している妊婦用の電磁波防護服は軽量だが、これは金属繊維の構造が網状になっているからで、実際には効果を損ねている。
 超軽量のグラフェン繊維で電磁波防護服を作れば、軽量でも高い効果が期待できる。高教授は、「グラフェン繊維を服の繊維に混ぜるだけで、高い電磁波防護の機能が備わる」と述べた。
 グラフェンを使った製品は、人々の外出方法を変える可能性がある。この材料は軽量かつ強度が高いため、自動車の車体、航空機の機体に利用できる。高教授は、「空や地下で使用される設備のすべてが変化する可能性がある。これは人類がより軽くて便利な飛行ツールを手にし、強い動力を使わなくても飛べるようになることを意味する」と説明した。

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