「空気爆竹」、大気環境改善の武器になるか?

2015年 2月9日

 春節(旧正月)まで、残す所あとわずかとなった。街頭や路地では時おり爆竹が鳴らされ、祝日のお祝いムードを演出しているが、火薬の煙により大気に悪影響が生じている。爆竹の音を聞くと同時に、環境汚染を回避する手段はないだろうか?周口市の若者、王新明さんはこの要望にこたえる「空気爆竹」を発明した。火薬も電力も使わない、空気の圧縮により爆竹のような音を出せる「空気爆竹」は、すでに国家特許を取得している。大河網が伝えた。
 王さんは、「安全と環境保護の呼び声が日増しに高まる今日、多くの人が爆竹の使用を停止するよう求めている。しかし爆竹は中国で長い歴史を持ち、爆竹を鳴らすことは祝日を祝う重要な手段、中国の伝統文化だ。そこで、伝統的な爆竹による汚染問題を解消できる新型爆竹を発明しようと思いついた」と語る。
 王さんは大学で機械設計・製造およびその自動化について学び、油圧および気圧による伝動・制御システムに造詣が深い。王さんは勤務中にも、気圧伝動の多くの設備に触れることができる。「これらの知識により設計のインスピレーションが掻き立てられ、気圧伝動・制御による空気爆竹の設計を試みた」と王さん。
 王さんは、「高圧の空気が瞬間的に解き放たれれば、爆発音が発せられることはよく知られている。私が発明した空気爆竹の仕組みもそうだ。火薬や電力を使う必要はなく、どこにでもある空気だけを使えば良い。爆竹には密封型の空洞があり、空気を入れることができる。使用の際にスイッチを押すと、密封されていた空洞が小さな穴を開く。中の高圧の空気が瞬間的に解放され、爆発音が生じる」と説明した。
 王さんのこの発明は、昨年7月に国家知識財権局(知財局)が発行する特許証書を取得した。
◆広範な普及に期待
 王さんによると、空気爆竹の原料はプラスチックが中心で、構造もシンプルで生産しやすい。500発の爆竹を作る場合の費用は約150元(約2850円)とやや割高だが、何度も再利用できる。この発明が広く普及すれば、大気環境の改善に貢献することができる。
 また、空気爆竹はただのプラスチックケースで、非常に安全だ。製造・輸送する際に、爆発事故が発生することもないという。


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