2015年02月23日-02月27日
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海洋調査船「科学号」、地震計で西太平洋の海底を探査

2015年02月25日

 西太平洋で観測作業中の海洋調査船「科学号」の船員は春節期間中も持ち場を守り、複数の海底地震計により海底構造に関するデータを集めた。京華時報が伝えた。
 プロジェクト担当者の銭進氏によると、海底地震計は、作り出した人工震源を、海底および海洋地殻の奥深くに送り届けることができる。地震波は反射した後、計器によって計測されデータに変わる。このデータは海洋地殻の沈降の形態など、海洋地質学の問題の研究に用いられる。
 人口地震波は「空気銃」によって作り出され、その音は春節に放つ爆竹のようだ。4本の腰鼓(鼓の一種)のような形をした「金属銃」は、曳行体によって船尾から水中約10メートルの水深に下ろされる。船に搭載されている空気圧縮機はこの「銃」に高圧ガスを注入し、指定された時間と頻度に基づき、遅滞なく順番に発射することで震源を形成し、水中に伝える。その後、船尾中部から曳行されている1500メートル級地震電気ケーブルにより信号をキャッチする。
 銭氏は、「50メートル間隔で発射し、3本のライン・計1000キロの計測を行うとすると、プロジェクト全体で数日に渡り2万発発射する計算になる」と説明した。

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