2015年03月09日-03月13日
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中国人研究者、肺結核への耐病性を持つ乳牛を繁殖

2015年03月10日

 中国西北農業大学の研究者は、遺伝子組み換え技術によって、ホルスタイン種の乳牛にラットの遺伝子を注入した。この遺伝子は、乳牛を軽度の肺結核への感染から守ることができる。
 同研究は、耐病性を持つ家畜の繁殖により、感染した家畜の大量処分を防ぐことを長期的な目的としている。牛の肺結核の多発エリアには、ニュージーランド、イングランド・ウェールズ、アジア、アフリカの一部の地域など、多くの地域が含まれる。イギリスでは2013年に2万6000頭の感染牛が殺処分され、納税者に1億ポンドの経済損失をもたらした。
 研究者は研究論文の中で、「同研究結果は、牛の結核の抑制・予防を促し、耐病性を持つ動物の繁殖の研究を新たな分野に導いた」との見方を示した。しかしドイツ家畜遺伝研究所のHeiner Niemann教授は、この方法により乳牛が高密度の病原体との接触においても肺結核の感染に抵抗できるかについては、さらなる論証が必要だと指摘した。

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