2015年03月16日-03月20日
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海洋調査船「科学号」、任務を終え青島に帰港

2015年03月17日

 中国の海洋調査船「科学号」は101日間の科学調査の任務を終え、3月13日に青島市に帰港した。
 今回の航行は2段階に分けて行われた。中国は初めて西太平洋ヤップ海溝の海域で、学際的な深海総合調査を実施し、中国の深海研究の領域を広げた。深海は海洋システムの重要な構成部分であり、深海平原、海山、熱水鉱床などの特殊な環境を持つ。海山および、海山と中深層海洋環境や特殊な生態系との関係は、世界的な深海調査・研究の焦点となっている。西太平洋および周辺海域の海底構造および流体活動は、特殊な深海生態系を形成している。世界では、同海域の深海の過酷な環境に対する、系統的な調査と研究が不足している。今回の科学調査は、中国の同海域における深海海洋科学研究の空白を埋めた。これは中国の深海生態系・資源の利用および研究の地位の向上に対して、重要な意義を持つ。

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