2015年03月16日-03月20日
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4500メートル級有人潜水艇の母船、改造を開始

2015年03月19日

 中国初の4500メートル級有人潜水艇の母船「探索1号」の改造が、このほど広州市で開始された。中国科学報が伝えた。
 探索1号の旧名称は「海洋石油299」で、中国科学院三亜深海科学・工学研究所に所属する。同船は有人潜水艇「蛟竜号」の開発を踏まえた上で、4500メートル級有人潜水艇の母船、深海科学調査共通プラットフォームになる予定だ。深海潜水艇の目標海域の科学研究およびプロジェクト(海洋資源調査、地球化学研究、海洋生物収集など)、および中国科学院の未来の発展に則した科学プロジェクトに使用される。
 中船澄西船舶(広州)有限公司の殷学明董事長(会長)によると、同社は今後1年に渡り探索1号の改造を担当し、主船体の拡張、生活エリアの再建、船室の配管工事、新設備の取り付け・調整などを実施する。今回の改造の設計には、グリーン、環境保護、省エネの要素が盛り込まれる。例えば船舶の省エネ航行、騒音低減、振動緩衝などの省エネ・排出削減技術が採用され、持続可能かつ健全な発展を力強く支援する。

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