2015年03月23日-03月27日
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「私のことを愛してる?」脳スキャンである程度分かる

2015年03月26日

 「私のことを愛してる?」これは恋愛において最も頻繁に出される質問であるが、将来的にはその答えがテクノロジーによって検証できるようになるかもしれない。国内外の科学者がこのほど行った研究によれば、脳が休息状態(具体的な指示がない状況)であっても、恋愛は人の脳に一定の影響を及ぼすという。新華網が伝えた。
 同研究は2013年3月から1年11カ月間にわたって行われ、計100人の大学生の休息状態の脳をスキャンした。被験者のうち、約3分の1は熱愛中で、3分の1が恋愛に区切りをつけたばかりだった。残りの3分の1は交際相手がいなく、恋愛経験を持たなかった。
 初歩的な研究結果によると、恋愛感情から影響を受ける脳の領域は12カ所に上る。研究者の張効初氏は、「恋人が目の前にいてもいなくても、恋愛の存在は、日常的・持続的に脳に影響を及ぼす」と説明した。
 恋愛中の被験者はその他2グループの被験者と比べ、試験対象となった機能間の連結性が高かった。主に奨励・動機・感情を司るシステムと、社会認知システムの機能の連結性が高かった。
 張氏は、「この2つのシステムの一部の機能の連結性は、恋愛中の被験者の恋愛の期間との間に比例関係を持ち、破局した被験者の破局後の期間との間に反比例性を持つ」と述べた。
 脳の尾状核は、恋愛に最も敏感に反応する部分である可能性がある。研究結果によると、尾状核の活動性は失恋後に大きく低下し、恋愛経験を持たない人を下回り、時間の経過と共にゆるやかに回復する。

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