2015年04月01日-04月03日
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中国人研究者、顔の特徴から年齢を判断

2015年04月03日

 中国科学院上海生命科学研究院計算生物学研究所の韓敬東氏の研究チームは、顔(三次元)の詳細な老化の特徴から、その人の生理的年齢を正確に判断できることを明らかにした。関連する研究成果は3月31日夜、国際的に権威ある学術誌「細胞研究(Cell Research)」(電子版)に掲載された。新華網が伝えた。
 老化の過程のうち、顔の老化は比較的観察がしやすい。同研究では3Dカメラを使い、北京市疾病予防コントロールセンターで無作為に選ばれた中国人332人(17−77歳)の顔の3D画像を集めた。その定量分析の結果によると、人の年齢はそのまま顔に現れ、口の幅、鼻の幅、口と鼻の距離、目尻の垂れ具合の4つが最も分かりやすい老化の特徴であることが分かった。歳を重ねるにつれ、この4つの指標が大きく上昇する。
 研究者は被験者の詳細な顔の3D座標をそれぞれコンピュータに入力し、模型として復元した。コンピュータが算出した年齢と実際の年齢の誤差は、40歳以下ならば6歳ほどで、40歳以上ならば6歳以上となった。つまり、40歳を過ぎると人によって老化のペースに大きな差が生じ、若さを保っている人ならば、コンピュータに6歳以上若く判断されるといことだ。
顔の他に、血液中にも老化の兆しが見られる。女性の場合、血液中のコレステロール値は若さの指標になる。高密度コレステロールが多いほど若く、低密度コレステロールと総コレステロールが多いほど老けていることになる。しかし男性の場合は、血液中のタンパク質の含有量が若さの指標になり、アルブミン値が高いほど若いことになる。
 それでは若さを保ち、寿命を延ばすにはどうすれば良いだろうか?研究結果によると、腹八分目が最高の秘訣となる。低脂肪の食事と7時間の睡眠確保も、若さを保つ一助になる。

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