2015年04月13日-04月17日
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米国がスパコン向けチップの輸出禁止、国産化迫られる中国

2015年04月16日

 米商務省は先日、中国の4つの国家スパコン機関に対する「XEON」チップの供給を禁じる決定を下した。この禁止令は、中国の関係者から注目を集めている。長期的に世界スパコンランキングの首位を維持してきた中国製スパコン「天河2号」に対して、これはどれほど大きな影響を及ぼすのだろうか。中国のスパコンに詳しい、権威ある専門家の張雲泉氏は、「輸出禁止は短期的に天河2号のアップグレード計画を遅らせるが、長期的に見ると中国のスパコン国産化戦略を推進する重要な機会になる」と指摘した。環球時報が伝えた。
 張氏は、「中国製スパコンが長期的に世界ランキングで首位を維持しているが、これは米国による輸出禁止の重要な原因だ。米国人は中国が数回首位を取るくらいならまだ我慢できるが、長期的にトップを維持することは絶対に許せない。天河2号の演算速度が100ペタフロップスに達すれば、2017年まで世界一を維持できる。米国が100ペタフロップス以上のスパコンを開発するのは2017年頃になる。中国はすでに4連続で首位になっており、このまま続けば8連続首位の可能性もあることに、米国は我慢できなくなった」と論じた。

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