2015年04月20日-04月24日
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漢・晋の時代の絹織物、チベットで発見

2015年04月22日

 中国社会科学院考古研究所と西蔵(チベット)自治区文物保護研究所は先日、阿里(ガリ)地区の象泉河(ランチェン・ツァンポ)の上流域で共同実施した発掘調査によって、今から1800年以上前の絹織物「王侯文鳥獣紋錦」を発見した。これにより同地域が漢・晋の時代にシルクロードの影響を受けた地域であることが証明された。青蔵高原(チベット高原)西部は当時、古代シルクロードを通じて内陸部と文化・商業交流を行っていた。新華社が伝えた。
 同自治区文物保護研究所の李林輝副所長は、「2012−2014年にかけて、象泉河流域の噶爾県(ガル県)故如甲木墓地で黄金の仮面、大量の銅器・陶器などの貴重な文化財が発掘された。そのうち木棺から出土した絹織物は、チベットで発掘された最も古い絹織物の実物だ。初歩的な鑑定によると、絹織物は錦織と平織の2種類に分かれる。そのうち専門家によって『王侯文鳥獣紋錦』と命名された絹織物には、高い研究価値がある」と説明した。

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