2015年05月04日-05月08日
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中国国防科学技術大学、超軽量ナノ材料を開発

2015年05月11日

 中国国防科学技術大学宇宙科学・工学学院の新型セラミックファイバー・複合材重点実験室はこのほど、高い吸着能力を持つ新型超軽量ナノ材料を開発した。この研究成果はこのほど、ネイチャーの姉妹誌である「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。光明網が伝えた。
 同研究の担当者である李斌氏によると、この材料の構造は窒化ホウ素ナノチューブと六方晶窒化ホウ素ナノウエハーを複合したもので、密度は空気の半分、水の1600分の1のみで、材料内部に気孔が満ちている。この材料は自重を160倍超上回る有機物を選択し、吸着することができる。この材料は高温に強く、摂氏2000度でも構造を完全に保ち、正常に使用することが可能だ。有機物を吸着した同材料を燃やすことで、再利用できる。同材料は航空・宇宙事業の高温熱対策、有毒化学物質の吸着・除去などの分野で、高い将来性を持つ。

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