2015年05月04日-05月08日
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北京科博会、暮らしを豊かにする新技術が展示

2015年05月15日

 今年の中国北京国際科技産業博覧会(略称は科博会)では、呼吸と脳波により疲労度を調べ、音により不眠症と時差ボケを解消する家庭用医療機器など、暮らしを豊かにする様々な新技術が展示された。
 会場ではこのほか、iPadに似た、採血不要の血糖値測定器が展示されていた。この設備には検査装置が繋がれており、指を一分ほど入れておくだけで、血糖値や血中酸素濃度などの指標を調べることができる。
 二つの手のひらサイズの台座の上で、コマの形をした設備が光を放ち、空中で均等な速度で回転する——。これは磁気浮上式スピーカーだ。スタッフによると、この台座はスピーカーのワイヤレス充電が可能で、携帯電話の曲を再生できるという。また同製品には、赤外線ジェスチャー制御機能が搭載されている。手を左右に振ることで曲を選択し、下に振ることで停止し、上に振ることで再生できる。
 このような生活の質を高める「インターネットプラス」の製品が、今年の会場の至る所に展示されていた。数年前の科博会で展示された、近づきがたく理解しがたい新技術は、今年の科博会で目に見え、手に取れ、参加できる実物になった。多くの高齢者も、新技術・製品がもたらす利便性を気軽に体験していた。72歳の市民は、「インターネットプラスが何かはよく分からないが、顔認証決済、採血不要の血糖値測定器などの新技術は確かに実用的だ。私のような新鮮な物事を受け入れるのに時間が掛かる高齢者でも、気軽に試すことができた」と話した。

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