2015年05月11日-05月15日
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科学技術ウィーク、創意あふれるアイデアで来場者を魅了

2015年05月21日

 科学技術ウィークが16日に開幕して以来、高齢者から好奇心旺盛な小学生に至るまで、多くの市民が見学に訪れている。今年の科学技術ウィークでは、多くの創意あふれる「アイデア」が人々の注目を集めた。中国科学報が伝えた。
(一)脳波で操作するロボット
 今年の科学技術ウィークで最も来場者を集めたのは、この脳波で操作するコンパクトなロボットだ。頭部に装着するセンサで脳波をキャッチし、その意図をコンピュータで分析しロボットに動作を命令することで、脳波によるロボット制御を実現する。分かりやすく言えば、「念じる」ことでロボットを制御できるのだ。これらのロボットは近い将来、人々の生活に応用され、孤独な高齢者および障害者の生活を便利にする。
(二)ルービックキューブロボット
 色をバラバラにしてルービックキューブを中央の台に乗せ、スタートボタンを押すと、ロボットは自分の「手」を使いルービックキューブを3分内に元通りにする。その原理は、多くの人がルービックキューブを楽しむ時の手順と同じだ。まず機械の「目」を使い各面の色の分布をスキャンし、プログラムを使いルービックキューブの公式に基づき元通りにする。このロボットは10代の学生が作ったという。
(三)探鉱用ロボット
 会場の一角には、2台のロボットカーが並べられていた。一見したところ軍事用の「地雷除去機」のようだが、実際には探鉱用ロボットだ。この2台のロボットは金属製で、鋼の体を持つ。炭鉱内の酸素濃度などを調べ、事故発生時には炭鉱内の具体的な状況を調べることができる。
(四)顕微鏡用撮影器具
 理科の授業で顕微鏡を使ったことがあるだろうが、これを使えば非常に小さなものでも見ることができる。しかし使用の際には片方の目を閉じ、もう片方の目を接眼レンズに近づけなければ物体を見ることができない。しかも教員は授業の際に、すべての生徒に顕微鏡を1台ずつ準備しなければならない。今年の科学技術ウィークには、「顕微鏡用撮影器具」と呼ばれる発明品が登場した。これを接眼レンズに取り付け、その上に携帯電話のカメラが重なるように置けば良い。携帯電話が顕微鏡の画面になり、プロジェクターやテレビにつなげて映し出すこともできる。これは現在の顕微鏡を使った教育の不足を大きく改善した。

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