2015年06月08日-06月12日
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スマート財布、百度の特許技術を搭載

2015年06月09日

 ドラえもんやアイアンマンはSF映画にしか登場しないが、彼らが持つ一部の機能は間もなく私たちの近くで見られるようになるかもしれない。偽札を受け取って財布に入れた時や、財布がスリに盗まれ、安全距離より離れた場合に、財布が警報を発する――。これはSF映画ではなく、検索大手・百度が開発中のスマート財布の一部の機能だ。中国青年網が伝えた。
 百度はこのほど、スマート財布の特許技術を発表した。一見普通の財布に見えるが、実際には外観のカラーチェンジ、偽札防止、紛失防止、盗難防止、持ち忘れ防止、詐欺防止、帳簿という7大基礎機能を持つ。盗まれた場合も物理的・化学的な手段により自動的に廃棄処分を行い、クレジットカードや証明証の盗用を防ぐ。
 百度の開発計画によると、スマート財布にはGPS、生体認証、センサーなどのモジュールが搭載される予定だ。これは、財布に小型コンピュータを搭載するようなもので、安全性を大幅に向上させることができる。例えば内蔵されているセンサーと携帯電話のアプリを結びつければ、距離が設定値より離れた場合にアプリが通知を出す。盗まれた場合は警報を出し続ける。これをオフにするためには、携帯電話のアプリを使用しなければならない。仮に他者が無理やり財布を開こうとした場合、スマート財布は塗料を噴射し磁気を発するといった物理的な手段により、財布の中のクレジットカード、身分証、その他の証明証を処分し、利用者の財産の損失を防ぐ。
 ハード面がスマート化されるだけでなく、百度のスマート財布には同社のビッグデータ、画像認証、学習機能、人工知能といった技術が搭載される。財布は現金やカードの使用状況を自動的に記録する。小型カメラは紙幣が財布を「出入り」する全過程を感知し、画像認証により紙幣の金額・枚数・真偽を調べ、資金残高をリアルタイムで管理する。

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