2015年06月22日-06月26日
トップ  > 科学技術ニュース>  2015年06月22日-06月26日 >  国産大型旅客機「C919」、1機目の機体組立が完了

国産大型旅客機「C919」、1機目の機体組立が完了

2015年06月24日

 国産大型旅客機「C919」のプロジェクトは順調に進んでおり、すでに500機超の受注を獲得し、1機目の機体構造の組立が完了し、機内設備の取り付けが始まった。中国商用飛機有限責任公司が発表した情報によると、C919は製造の重要段階に入っている。試験飛行に用いられる1機目は同社の上海浦東総組立製造センターで総組立中だ。解放日報が伝えた。
 同社が発表した情報によると、1機目のC919の総組立は、主に二つの段階に分かれる。まずは機体の組立だ。C919の機体構造は、同社の設計研究開発センターが設計し、傘下の関連会社、宇宙特殊材料・工芸技術研究所、浙江西子航空工業有限公司などが製造。総組立は同社の総組立製造センターが担当。この段階の作業はすでに順調に完了している。
 第二段階で取り付けられる機内設備は、大型旅客機の「神経」や「大脳」に当たる。その開発および取り付けの難易度は、機体の組立を上回る。C919プロジェクトの責任者によると、機内設備には電気ケーブル、導管、システム設備、エンジン、座席、客室内の設備などが含まれる。取り付けと同時に試験と調整を繰り返す必要がある。現在は風洞実験、油圧システム実験、機内電気システムおよび電源システムなどの実験を着実に推進している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます