2015年07月01日-07月03日
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中国、30年までにCO2排出量を05年比で約6割削減へ

2015年07月03日

 中国は6月30日、気候変動に関する国際連合枠組条約事務局に、「気候変動に対応する行動強化——中国国家自主貢献」を提出した。同文章は、2030年までに、国内総生産(GDP)当たりの二酸化炭素排出量を05年比60-65%削減するなどの目標を掲げている。 新華網が報じた。
 中国は6年前の09年11月、地球温暖化を防ぐため、20年までに国内総生産当たりの二酸化炭素の排出を、05年比40-45%削減するとの目標を発表し、11年に関連の制約指標を国民経済と社会発展・第十二次五ヶ年計画に盛り込んでいた。
 今回発表された文章では、二酸化炭素の排出量を30年ごろをピークに減少させる目標を前倒しで達成する方針を掲げているほか、30年ごろまでに全エネルギーに占める非化石燃料の利用率を20%に引き上げ、森林による二酸化炭素吸収源を45億立方メートルに拡大するとしている。
 中国国家気候戦略センターの李俊峰センター長は、取材に対して、「中国の自主貢献は、公平、『共通だが差異ある責任』、各自の能力などの原則に基づいているほか、発展の段階や実際の能力なども考慮して制定している。世界の気候変動対応に効果的に貢献するだろう」との見方を示した。
 李センター長はまた、「この目標制定は、国連気候変動枠組み条約締約国としての行動であるだけでなく、中国が成長・エネルギー・消費などの面のモデルチェンジを特色とした、エコ型、循環型発展の道を歩むという決意と姿勢を世界に示している」と話した。

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