2015年07月13日-07月17日
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中国産プロセッサ「竜芯」、最新の「3B3000」を来年発売へ

2015年07月17日

 中国科学院計算技術研究所チーフエンジニア、竜芯中科技術有限公司総裁の胡偉武氏は取材に対し、新型プロセッサ「3B2000」に続き、100%自主開発のプロセッサ「3B3000」を来年発売すると発表した。新華網が伝えた。
 同社は国産ソフト・ハードの使用の需要を満たすため、2011年に64ビットマイクロプロッサ「GS464E」の開発に着手、これをベースに新型プロセッサ「竜芯3B2000」を開発し、今年6月に正式に発売した。
 胡氏は、「マイクロ構造はCPUの性能、コスト、エネルギー消費量を決める最も中心的な要素であり、CPUの最も重要な技術だ。竜芯3B2000はマイクロ構造の画期的な進展を実現し、最大の特長となっている。これは当社がCPUの最も重要な技術を把握したことを意味している。新たなマイクロ構造・設計によって、竜芯3B2000の機能とエネルギー消費量が前世代の3A1000と同水準になり、性能が2倍に向上した」と説明した。
 同社の戦略的パートナー、中国スーパーコンピュータ開発企業の曙光公司は、竜芯3B2000プロセッサを搭載したサーバーの販売を開始している。
 胡氏は、「AMDやインテルなどと同水準のマイクロ構造を持つ竜芯は今後、クロック周波数の引き上げに取り組む。竜芯のクロック周波数は、インテルと比べ大きく劣っている。竜芯は1GHz前後、インテルは2GHz、3GHzだ。当社は技術を強化し、竜芯のクロック周波数を2GHz前後にする」と話した。
 胡氏は、「当社はマイクロ構造の突破に3−4年を費やした。クロック周波数の引き上げは、1年あれば十分だ。当社は来年、3B3000プロセッサを発売する」と述べた。

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