2015年07月20日-07月24日
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天津大学、粉ミルク検査・測定装置を開発

2015年07月23日

 天津大学精儀学院の陳達教授が率いる分子光学情報実験室のチームは、2年間の開発期間を経て、粉ミルク検査・測定装置を開発した。同装置は5−10秒の間に、粉ミルクに含まれる成分の含有量と指標を迅速に測定し、国家基準を満たすか否かを判断する。同技術は国内外の粉ミルクの品質の迅速な測定に変革をもたらす可能性がある。中国科学報が伝えた。
 陳教授によると、同装置は複合分光イメージング技術を採用しており、各物質がレーザー照射を受けた際に見せる異なる特徴を利用し、粉ミルクに含まれる物質の「指紋」を迅速に判別し、タンパク質やミネラルなどの栄養素を分析する。メラミンなどの有害物質も、同装置によって瞬時に測定される。
 同装置の最大の特長は「スピード」だ。国内外で主流の粉ミルク検査・測定装置は質量分析器だが、操作が複雑で、1回の検査に48−72時間かかる。大型で重い質量分析器と比べ、この新型装置は辞書1冊分とコンパクトだ。粉ミルク生産メーカーのラインに取り付けやすく、生産の過程において粉ミルクの生産をリアルタイムでチェックできる。

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