2015年07月20日-07月24日
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インターネットプラス、高速鉄道の施工がスマートに

2015年07月23日

 ロードローラーを10数年間運転してきた陳文生さんは最近、新鮮な体験をした。操縦室のディスプレイには、地ならしを終えたエリア、まだ地ならしが必要なエリアがリアルタイムで表示され、非常に分かりやすく便利だ。中国科技網が伝えた。
 陳さんは、西安-成都旅客専用線中鉄一局プロジェクト部の、戸県東駅の施工現場で働く操縦士だ。陳さんが話したディスプレイとは、「路面連続プレス応用システム」の端末だ。プロジェクト部は今年3月、施工現場に同システムを全面的に導入した。建機のGPSを使ってロードローラーの所在地を確認し、ローラーの振動センサーが3Gモジュールを通じ、700キロ離れた成都システムサーバーに関連データを伝送する。システムサーバーはこれをリアルタイムで分析・処理し、データをインターネットのプラットフォームに伝送する。操縦士は操縦室内に取り付けられたディスプレイで、作業員は携帯端末やインターネット管理プラットフォームで、関連情報を確認することができる。
 この管理方法は、施工の質を高め、工期を短縮した。施工現場でマニュアル違反の操作があったり、プレスのデータに不合格の内容があった場合、ディスプレイと各端末が警報を発する。
プロジェクト部チーフエンジニアの趙紅氏は、「プロジェクト部は施工管理において、『インターネットプラス』という発想をコンクリートの生産、物資の管理などに活用している。伝統的な鉄道管理モデルを覆すと同時に、鉄道旅客専用線の建設のリスクをすべて可視化し、中国の高速鉄道の施工管理水準を大幅に引き上げた」と述べた。

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