2015年07月20日-07月24日
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MWC上海、紙によるネット接続など先端の通信技術が集結

2015年07月24日

 世界的に有名なモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス」(略称はMWC)の上海大会(MWC上海)が、このほど閉幕した。今回の展示会では、さまざまな最先端の通信技術が登場した。羊城晩報が伝えた。
 MWC上海で最も注目を集めたものの中には、中国移動(チャイナ・モバイル)が発表した4GボイスオーバーLTE「VoLTE」、さまざまな超薄型携帯電話などのスター級の製品の他に、非常に斬新なネット接続方法があった。紙でさえネット接続できるとは、まさに驚きだ。「万物がネット接続」という世界の流れにおいて、人々は将来的に1人平均5−6台のモバイル通信端末を保有するようになる。今は想像の産物でしかない様々なネット接続方法が、まもなく実現するかもしれない。
◆紙によるネット接続、触れただけで情報が表示
 エリクソンはMWC上海で、これまで噂されてきた「紙によるネット接続技術」を展示した。これは、電子印刷技術、モバイルブロードバンド、人体を通じて、情報伝達が可能な通信回路を形成することができるというもの。指で物体の電子ラベルと携帯電話に触れるだけで、その物体に関する情報が携帯電話などのモバイル端末に表示される。
 これは生物電気の特徴を利用している。当然ながら、紙ならば何でも良いというわけではなく、チップ、印刷回路、センサーなどを内蔵する電子印刷技術が必要だ。今後は紙だけではなく、触れればすぐにその物体の情報が表示されるようになるかもしれない。
◆コネクテッド・カー、運転しながらお買い物
 世界的に有名な決済サービス会社のVISAはMWC上海で、モバイル決済サービス「Visa Checkout」を発表した。これを使えば、車内にいながらにしていつでもどこでも便利に買い物ができ、運転中にも商品を購入することができる。カードの情報、請求先、商品の配送先などを記録した「Visa Checkout」をダッシュボードに搭載すれば、ユーザーは運転中にダッシュボードを操作することで購入が可能になる。ファーストフード店、ガソリンスタンド、公共交通機関、駐車場などでの使用が可能だ。

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