2015年07月27日-07月31日
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ハイテクが支える、新疆の現代農業

2015年07月29日

 青々とした水田で7月下旬、力強く伸びるイネが乾燥した土に深く根ざしていた。これらのイネは、すくすくと成長している。これは新疆ウイグル自治区石河子市にある、新疆生産建設兵団第八師の天業集団イネ高生産量試験田だ。人民日報海外版が伝えた。
 天業集団天業農業研究所の周鑫氏によると、同研究所が研究中のフィルター点滴灌漑技術は、水田の水使用量を60%減らすと同時に、イネの安定生産と増産、水資源・労働力・土地の節約を実現する世界初の技術で、世界的な難題を解消した。同技術はすでに新疆ウイグル自治区、黒竜江省、甘粛省、寧夏回族自治区、内モンゴル自治区などの広い面積で採用されている。
◆農産物の情報を電子化
 新疆昌吉国家農業科技園区では、パソコンでクリックするだけで、農産物の種まきから収穫までの全過程を調べることが出来る。ここの商品品質追跡システムは、すべての農産物の情報を電子化しており、パソコンを使うことで、園区内の灌漑などを遠隔操作できる。
 日光や土がなくても、水と電気だけで収穫を得ることができる--。これは記者が昌吉市の新疆農業博覧園閉鎖型植物工場で目にした、不思議な光景だ。同技術は現在、高原地帯の詰め所で使用されている。また植物に音楽などの音声を聞かせることで生産量を増やし、病虫害を減らすことができる。同博覧園ではこのほか、重さ200キロの宇宙かぼちゃが展示されている。その種は、中国初の宇宙飛行士・楊立偉氏によって宇宙に運ばれた。

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