2015年08月03日-08月07日
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中国科学院、冬季五輪招致を科学技術で支える

2015年08月03日

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は7月31日、北京が2022年冬季五輪の開催権を獲得したと発表した。中国科学院地理資源研究所は、2022年冬季五輪の招致で、科学技術面から重要な支援を行った。中国科学報が伝えた。
 同研究所は北京林業大学と協力し、2010年12月に「張家口市崇礼赤城スキーエリア計画」を策定した。同計画は世界的に有名なスキー場の建設、冬季五輪の開催を基準とした。気候データ、中国北方のスキー場建設条件の評価システムに基づき、世界的に有名なスキー場の標高・落差・降雪量・気温などの指標との比較分析を行った。崇礼スキーエリアの地理的なメリットと市場の潜在力を客観的に評価した上で、同エリアが冬季五輪に使用されるスキー場の条件を満たすと判断した。
 華北の山間部のスキー資源および首都の水源地を保護し、北京・天津・河北の共同発展を促進し、2022年冬季五輪のスキー場の科学的な建設を保証するため、同研究所のチームは2014年および2015年に報告書を作成した。これらの報告書は採用され、国家の関連する主管部門に配布された。同報告書が提唱した生態建設および水資源保証プランは、「持続可能な冬季五輪」に科学的な根拠を提供した。

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