2015年08月24日-08月28日
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科学技術がもたらす職業の変化、消える職業は?

2015年08月25日

 2015年版の「中華人民共和国職業分類大典」(以下、「大典」)が発表されると、ネット上では「ついに私たちの汚名をすすいでくれた。宅配員は『無戸籍』の職業ではなくなった」とのコメントが寄せられた。人民日報海外版が伝えた。
 インターネットの高度発展により、中国のネットユーザー数は2014年末に6億4800万人に達した。インターネット経済の対GDP比は7%。発達するネットワークと多くのネットユーザーがネット通販の発展をけん引している。宅配業はこの環境の中で、力強く発展している。
 同じくネットワークの発展と関連する職業には、「情報通信ネットワーク整備士」と「ネットワーク情報安全管理者」がある。前者は技術に重きが置かれ、ユーザーのために通信システムの故障の測定・メンテナンス、快適なネットワークの維持を行う。後者はネット上のコンテンツや世論に焦点を絞り、情報安全管理および世論の分析を行う。
 1999年版の大典と比べ、新たに発表された大典では894の職業が削除され、347の職業が追加された。これらの職業の変更は、科学技術の進歩と関連している。
90年代中頃は、ポケベルが最も流行った時期で、サービスセンターの職員が大人気の職業になった。だが21世紀に入ると携帯電話が一般人に普及し、この職業が必要とされなくなった。
 高速鉄道の発展に伴い、高速列車が交通輸送の中で活躍している。これによって高速列車の点検・メンテナンスの需要が生じ、「高速列車整備士」という職業が登場した。また風力発電の普及、太陽光発電産業の発展に伴い、関連する職業の発展が必要となってくる。「ソーラーパネル製造員」、「風力発電ユニット製造員」などの職業がそうだ。
人々の「環境保護」に対する意識が高まり、「グリーンな職業」が重視されている。環境観測員、太陽エネルギー利用人員、タイヤ修理士などの127の職業が、大典の「グリーンな職業」に指定された。その業務内容には点検、保護・改善、生態環境の美化、新エネルギーの生産、効率的な交通輸送力の提供、廃棄物のリサイクルなどが含まれる。

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