2015年08月24日-08月28日
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貴州省で2000年前の鶏卵が発見、取り扱いには要注意

2015年08月27日

 発掘調査隊は8月24日、赤水河沿いの黄金湾遺跡の発掘調査を行った際に、2000年以上前のものと思われる、副葬品の鶏卵を発見した。貴州省の古い墓から鶏卵が見つかるのはこれが初めてだ。割れやすいため、そのまま取り出すことが厄介な問題になっている。貴陽晩報が伝えた。
 発掘調査隊の現場責任者の張改課氏は、「刷毛でそっと触れただけで、玉の表面が割れた。この割れた玉を詳細に調べ、何度も比較対照したところ、鶏卵であるとほぼ断定できた。地下に埋もれていた時間があまりに長く、倒壊によりダメージを受けたこともあり、黄身や白身がなくなっている。しかし炭酸カルシウムを豊富に含む殻の中には土が入り、周辺と一体化しており、良好な保存状態が維持された」と説明した。
 古い墓から鶏卵が見つかるのは、貴州省の考古学史で初のことであり、全国でも稀に見るケースだ。これまで河南省、山西省、重慶市などで副葬品の鶏卵が見つかったと報告されており、いずれも漢代の墓だった。
 なぜ鶏卵を副葬品とするのだろうか?張氏は、「漢代の人々は死を生と同一視し、生前の用具を陶器として副葬した。同じく酒、穀物など生前に口にしていたものも副葬した。鶏卵も恐らく、副葬品の一つだ」と述べた。この鶏卵は非常に壊れやすく、少し触れただけでも割れるため、そのまま取り出す方法については現在も検討中だ。

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