2015年09月01日-09月04日
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気象条件と軍事パレードの関係、低い雲に要注意

2015年09月02日

 天安門広場周辺の9月2−3日の天気は晴れ・曇りが中心となり、降水確率は低めとなっている。3日午前は気温がやや高く、紫外線が強い。北京市気象局が1日午後4時に発表した天気予報は、軍事パレードの天気に注目していた多くの人を安心させた。科技日報が伝えた。
 中央気象台首席予報士の何立富氏によると、晴れ・曇りが中心の天気は、大規模な軍事パレードにとって理想的だ。最適な気温は30度以下、可視度は10キロ以上、風速は2−3級(1.6−5.4メートル)だ。この気象条件下ならば、空中編隊が飛行する際に、青い空と白い雲が背景になり、美しく見える。雲が一部の紫外線を遮断してくれれば、皮膚に対して一定の保護作用をもたらす。また雲により日光が弱まり、昼前後の気温が急激に上昇することはなく、快適な気温が維持される。これは参加者、特に高齢の抗日戦争元兵士にとって都合が良い。
 雲は多くても構わないが、低い雲は問題だ。航空気象専門家の張秋栄氏によると、低い雲に航空機が入ると、垂直方向に操作できる余地が狭まり、飛行の安全に深刻な影響が及ぶ。雲の高度が飛行基準を下回る場合、下降中の航空機が雲から出てくる時に、危険な事態が発生する可能性が高くなる。
 何氏によると、にわか雨が降り1時間の降水量が10ミリ以上に達すれば、軍事パレードに参加する部隊が大きな影響を受ける。大雨は可視度にも影響を及ぼし、これが1キロを下回れば、飛行中の空中編隊の視界が遮られる。中継の質も低下するだろう。

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