2015年09月07日-09月11日
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月探査機「嫦娥5号」、4つの「初」を実現へ

2015年09月10日

 8日に開催された第2回北京月・深宇宙探査国際フォーラムで発表された情報によると、2017年頃に打上げ予定の月探査機「嫦娥5号」は、中国の宇宙事業開始以来の4つの「初」を実現しようとしている。嫦娥3号の予備機である嫦娥4号は、月の裏側への着陸と探査を実施する。新華社が伝えた。
 中国科学院国家天文台副台長、中国月探査プロジェクト地上応用システムチーフデザイナーの李春来氏によると、嫦娥5号は初めて月面で自動サンプル収集を実現する。また初めて発射場が無い月面から離陸し、初めて高度40万キロの月周回軌道で無人ドッキングを実施し、初めて第二宇宙速度に近い高速で地球に帰還する。嫦娥5号の発射場とロケットも最新のものとなる。
 中国科学院月探査総体部副主任の鄒永廖氏によると、関連部門はこの1年以上に渡り、嫦娥4号の任務の論証を行い、月の裏側に着陸させるため準備を進めてきた。これが成功すれば、世界初の出来事となる。

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