2015年09月14日-09月18日
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魚肉の摂取、うつ病防止に効果的?

2015年09月17日

 魚肉は栄養価が高く、日常的に食べることで健康を促進できることが、多くの研究によって証明されている。新たに発表された研究結果によると、魚肉をたくさん食べる人はうつ病になる可能性が低くなるかもしれない。新華社が伝えた。
 青島大学医学院の研究者が英国の学術誌に掲載した報告書によると、15万人以上の健康データを調査した結果、日常的に魚肉を多く食べる人がうつ病になる可能性は、他の人々を17%下回ることが分かった。
 これは魚肉に含まれるオメガ3不飽和脂肪酸が、脳のドーパミンとセロトニンの分泌を促すためと思われる。この2種類の化学物質は、うつ病の発生との間に高い関連性を持つ。研究結果によると、ドーパミンの不足はうつ病を引き起こす。またうつ病患者の脳はセロトニンの量が不足している。
 しかし英国の専門家は、この実験結果で単純に結論を導き出すことはできないと指摘した。うつ病の原因は複雑であり、1つや2つの要素によって説明できるものではないからだ。しかし魚肉の不飽和脂肪酸は確かに健康を促進し、長期的な摂取により全体的な健康水準を維持する一助になる。

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