2015年09月21日-09月25日
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北京科学カーニバル、「インターネットプラス」を体験

2015年09月21日

 全国科学普及デーの北京メイン展示会場、および北京科学カーニバルが20日に一般開放となり、「インターネットプラス」がもたらすスマートライフのソリューションが展示された。展示期間は9月25日まで。北京日報が伝えた。
◆顔認証技術、故宮で落書きする観光客を特定
 展示されたスマート顔認証技術は正確に人の顔の特徴を識別し、「双子の認証の正解率も99%以上」とされている。また同技術を中国公安部の身分証データとリンクさせることで、1秒ほどでその人の具体的な個人情報を調べることができる。
 職員の楊旭氏によると、同技術は身分証の代わりに身分情報を確かめることが可能だ。顔認証技術があれば、列車に乗車する際に身分証を調べなくても、カメラで乗客の情報を自動的に調べられる。同技術は今年、鄭州駅で試験運用され、その後さらに北京や上海の駅で使用される見通しだ。
 顔認証技術の故宮博物院進出に向け、双方の交渉が始まっている。楊氏によると、ネットワークカメラの顔認証技術により、故宮博物院でヌード写真を撮影したり、銅器などの文化財に落書きをする観光客の身分を瞬時に特定できる。楊氏は、「故宮の門から出ないうちに、特定することができる」と話した。
◆Wi-Fiルーター、スマート家電をコントロール
 「インターネットプラス」により、私たちの生活がより安全になる。
 展示されたスマートWi-Fiルーターは、家にあるすべてのスマートデバイスとリンクする。ユーザーは携帯電話を使うことで、室内の気温や湿度、施錠状況をいつでも調べることができる。また、事前にエアコン、給湯器、照明などの電源を入れておくことが可能だ。
 中国科学院のヘルスケアデバイスの展示ブースでは、コードレスで心拍数、呼吸、睡眠の質を調べることができる装置が展示された。枕の中に圧電センサーを取り付ることで、人のかすかな電圧の変化を自動的に記録し、ネットワークを使いリアルタイムのデータ記録を行う。担当者は、「精度はスマートブレスレットの数倍で、病院で睡眠の質を調べる際に使う10−20本のコードを使う必要もない」と紹介した。

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