2015年09月21日-09月25日
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中国のバイオ医薬品、海外企業へのライセンス供与を実現

2015年09月24日

 江蘇恒瑞医薬株式有限公司はこのほど、知的財産権を持つ革新的なバイオ医薬品の海外ライセンスを、米Incyte社に7億9500万ドル(約950億円)で供与した。同社は革新的なバイオ医薬品を供与した初の中国企業となった。人民日報が伝えた。
 この「PD-1抗体」と「SHR-1210」は同社が独自に開発した、腫瘍の治療に用いられる薬だ。PD-1は過去5年間で、世界で最も注目度の高かった新薬の一つで、人体の腫瘍に対する免疫力を効果的に高めることができる。同社は2012年よりPD-1モノクローナル抗体の開発に着手し、すでにSHR-1210の国内特許と国際特許を出願している。同社の孫飄揚董事長(会長)は、「米Incyte社との業務提携は、SHR-1210の世界における開発の進捗を加速する。発売後は世界の腫瘍患者により良い治療手段をもたらし、革新的なブランドの地位を高め、新薬の国際化を早める」と話した。

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