2015年09月28日-09月30日
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科学技術の革新、新疆の飛躍的な発展を促進

2015年09月29日

 現代農業、新材料、バイオ技術など14分野の1500件以上のプロジェクト、70ブランドの製品が集まった「第8回中国科学院・新疆科学技術協力商談会」が閉幕し、多くの収穫が得られた。科学技術は、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の飛躍的な発展の、力強いブースターになっている。光明日報が伝えた。
◆科学技術の成果、全国をけん引
 昌吉国家農業科学技術パークは2013年、全国国家級農業科学技術パークの総合評価で1位に輝いた。パークのけん引を受け、新疆は「インターネットプラス」現代農業、農業情報化、モノのインターネット、スマート農機具、スマート灌漑、水・肥料一体化など、一連の新技術のモデル普及・応用に取り組んだ。新疆の300万ムー以上の耕作地で、農業機械の「北斗衛星ナビゲーション自動操縦」が実現されている。
◆科学技術、生産と生活を変える
 庫爾勒(コルラ)市では、無人機による農薬散布作業が普及している。500ムー以上の綿花畑を持つ農家の肖建磊さんは、「1ムーの土地に、1年間で農薬を7−8回散布する必要がある。人の手で1ムーの土地に散布する場合およそ100元(1元は約19.0円)かかるが、無人機の場合は50元ほどで、栽培コストを大幅に節約できる」と話した。
烏魯木斉(ウルムチ)市は2010年より、大気汚染防止プロジェクトに300億元以上の投資を行っている。技術のけん引を受け、烏魯木斉市の大気質は大きく改善された。昨年、同市の大気質が「優良」だった日の割合は85.6%に達し、全国74の重点モニタリング都市の20位前後に浮上した。
◆科学技術、人々の玉手箱に
 新疆伊犁河谷の北西部に位置する霍城県三道河郷の党委員会書記によると、ブドウの栽培を始めたばかりの頃には困難もあった。技術者が科学知識を何度も説明し、冬の農閑期を利用し村民のブドウ栽培技術訓練を実施したことで、科学知識が農家の生産における基本知識になった。
 現在の新疆では、問題があった場合に科学技術者に解決を依頼することが、各民族に最も好まれている。和田市団結新村の大型温室内でも、30人以上の科学技術指導者が活躍している。科学技術は彼らの生産・生活における最も主要な内容となっており、彼らの生活を豊かにしている。
 中国工程院院士、新疆ウイグル自治区党委員会常務委員の黄衛氏は、「新疆は現在、中国のエネルギー戦略の大通路、地域ビジネス・物流センター、金融センター、文化・科学教育交流センター、医療健康センターをおおまかに構築した。これはシルクロード経済ベルトの中心エリア建設の基礎となっている。この中心エリアの建設の過程において、科学技術がより大きな力を発揮することになる」と述べた。

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