2015年10月19日-10月23日
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海上浮動式原発、中英が共同開発へ

2015年10月30日

 電力使用、暖房、海水淡水化が必要であれば、発電所を運んでくる。必要なくなれば、船で発電所を運び出す――。このような海上浮動式原発は、未来の海洋開発に活力を注ぐ。科技日報が伝えた。
 英ロイド船級協会は現地時間10月26日、中国核工業集団公司の中国核動力研究設計院と枠組み協定を締結し、浮動式原発の搭載に関する船舶関連法・標準を共に検討することを発表した。
 この海上浮動式原発は、小型原子炉を使い建造される。英ロイド船級協会大中華区エネルギー戦略発展バイスプレジデントは、「同プロジェクトは、原発がエネルギーと海洋分野において持続可能な発電を実現するための模範になる」と話した。
 業界関係者は、「現在集中的に研究されているのは小型原子炉で、世界の原子力エネルギーの応用・開発の新たな流れになっている。原子力エネルギーは主に原発や船舶の動力・推進に用いられていたが、現在は暖房や給電など多様化された市場への注目を強めることになる」と話した。

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