2015年12月14日-12月18日
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質の高い研究成果の産出、中国が米国を猛追

2015年12月18日

 12月17日に発表された「2015年中国ネイチャー・インデックス」によると、2012~14年の間に、中国の質の高い研究成果の産出は加重平均で37%増加した。米国は同時期に4%減少。世界の質の高い研究成果に対する中国の寄与度は、米国に次ぐ2位となっている。光明網が伝えた。
 中国のネイチャー・インデックスにおける研究成果は、主に化学・物理学から得られている。北京大学南京大学清華大学中国科学技術大学浙江大学が最も秀でた5大研究機関となった。中国で2014年に研究成果の産出が最も多かった都市は、北京、上海、南京、武漢、合肥、長春、香港(特別行政区)、杭州、広州、天津の順。深セン、北京、武漢は、中国3大研究成果産業化拠点となった。
 ネイチャー執行編集長のニック・キャンベル氏は、「中国は米国を追い、質の高い研究成果産出の強国になった。80年代前半の高度経済成長により、中国の科学研究経費が増加を続けた。中国の高等教育の規模拡大、科学研究者の増加と質の向上も重要な要素となり、中国の科学研究に驚くべき見返りをもたらした」と評価した。

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