2015年12月21日-12月25日
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海昏侯墓の主棺、内部の構造が明らかに 大量の金や玉器発見

2015年12月21日

 江西省南昌市にある前漢の海昏侯墓で20日、主棺の外棺の蓋が開けられた。内棺の保存状態は良好で、外棺と内棺の間からは大量の馬蹄金、玉器、美しい竹製・木製の漆器が見つかった。新華網が伝えた。
 江西省文物考古研究所の徐長青所長は、「外棺の蓋を取り外すと、中の状況は予想以上に良好だった。内棺の蓋は保存状態が完璧で、漆塗りの絵が非常に貴重だ。馬蹄金は数十個あると見られる。特に注意すべきは漆塗りの箱に金箔が貼られ、人物や動物の図が金箔で装飾されていることで、非常に精巧で美しい。また円形の竹製のかごからは、極めて精密に加工された玉璧が見つかった」と説明した。
 現場の状況から判断すると、海昏侯墓の主棺には2つの重棺(二重構造の棺)しかないと見られる。考古学者は、墓の主の近くにある文物ほど、主に愛され好まれていたものだと指摘した。そのため主棺の内棺から、主の身分が分かる金印が見つかる可能性が高い。

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