2016年01月01日-01月01日
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中国の高品質論文の出版、世界2位に

2016年01月07日

 英ネイチャー誌が発行した特別企画冊子「Nature Index 2015 China」のweighted fractional count(WFC)によると、中国の高品質論文の出版は2012-2014年に37%増となり、米国は4%減となった。世界の高品質論文の出版に対する中国の寄与度は、米国に次ぐ世界2位となった。人民日報が伝えた。
 ネイチャー執行編集長のニック・キャンベル氏は、「中国が米国を猛追しており、かつ高品質論文出版の強国になったことは明らかだ。中国経済の高度発展は、研究開発費の持続的な増加を促している。中国の高等教育の規模拡大、科学研究者の増加およびレベルの向上も重要な要素で、中国の科学研究に驚くべき見返りをもたらした」と話した。
 中国のNature Indexにおける科学研究成果は、主に化学と物理学によるもので、中国のWFC全体の61%と30%を占めた。注目すべきは生命科学の科学研究成果の急増で、3年間の伸び率は30%に達した。北京、上海、南京は中国の3大科学研究センターで、深セン、北京、武漢は中国3大科学研究成果産業化拠点となっている。これらの都市には科学研究に貢献する重要な企業がある(特にハイレベル生命科学分野)。深センは科学研究を基礎とする産業センターに発展している。深セン入居企業が保有する国際特許件数は、全国の約半数を占めている。
 2014年の中国高品質論文出版機構トップ5は、北京大学南京大学清華大学中国科学技術大学浙江大学となった。

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