2016年01月04日-01月08日
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スマート食器、細菌や栄養価を測定

2016年01月12日

 カナダのCTVテレビジョンネットワークによると、バンクーバーの2人の中国系の少年が、食物に含まれる細菌・アレルゲン・栄養価を測定できるスマート食器を開発した。科技日報が伝えた。
 マドリン・リュウさん(16)とアンジェラ・ワンさん(16)がこの食器をデザインした。フォーク、スプーン、箸などを通じ、「近赤外線分光法」によって食物に含まれる分子を分析できる。マドリン・リュウさんは、「異なる種類の食物の分子を、異なる方法により振動させることで、独得な『光学の名刺』を作ることができる。スマート食器はこれをデータバンクと照合することで、食物に含まれる特定の分子を識別・確認する」と説明した。
 マドリン・リュウさんは友人と家族がピロリ菌によってアレルギーと感染症を起こし、スマート食器を作ろうと思い立った。ピロリ菌は口から口を介してうつり、胃潰瘍を起こす。ピロリ菌は同じ皿の料理を食べるアジア諸国ではよく見られ、食器を通じて広がることが多い。
 マドリン・リュウさんは、「サルモネラ菌の他に、スマート食器のミクロ分光計はアレルゲンや栄養価を測定できる。また分光計は食後にフォーク、スプーン、箸から取り外すことができ、洗いやすい」と説明した。

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