2016年02月01日-02月05日
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ジカウイルス、最良の予防策は「蚊を避ける」

2016年02月05日

 中国国家衛生・計画出産委員会は公式サイトで3日、「ジカウイルス診療案(2016年第1版)」を公開した。同案によると、人はジカウイルスに感染しやすく、1度感染すると免疫力がつく可能性がある。現時点ではワクチンによって効果的に予防することができない。最良の予防策は、蚊に刺されるのを防ぐことだ。妊娠を計画しているか妊娠中の女性は、ジカウイルスの流行地域への渡航を避けるべきだ。光明網が伝えた。 
 ジカウイルスの潜伏期間は現時点では不明で、3−12日とする資料がある。人がジカウイルスに感染しても、症状が出るのは20%で、軽度に留まる。ある程度の発熱、斑点状丘疹を中心とする皮膚症が主な症状で、これに非化膿性結膜炎、筋肉痛や関節痛、全身のだるさと頭痛が伴う場合もある。一部の患者には、腹痛、吐き気、下痢、粘膜の潰瘍、皮膚のかゆみなどが生じる。症状は2−7日後に和らぎ、重症や死亡に至る例は稀だ。子供が感染した場合、神経系、目、聴力などの変化が生じる可能性もある。妊婦が感染した場合、新生児が小頭症を患い、胎児が死亡する可能性もある。

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