2016年02月15日-02月19日
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気象衛星「風雲3号C」、データが欧州全体をカバー

2016年02月23日

 欧州気象衛星開発機構は2月17日より加盟国に対して、ダイレクト受信データの再配布サービスを提供している。このサービスは中国の極軌道気象衛星「風雲3号C」の地域大気垂直探査に基づき、同衛星のマイクロ波湿度計、赤外線大気測深機による高適時性大気垂直探査データを提供する。光明日報が伝えた。
 同衛星のダイレクト放送データは今年1月25日まで、欧州で毎日4−5回しか送信されておらず、欧州全体を完全にカバーしていなかった。中国気象局は1月25日以降、同衛星のデータの欧州における範囲を拡張した。これによって欧州気象衛星開発機構は、5カ所の地上ダイレクト受信ステーションを使い、欧州全体をカバーする高適時性風雲3号衛星データを受信できるようになった。同サービスはすでに試験運行を終えており、2月17日に正式に実用化されている。
 中国気象局国家衛星気象センター副センター長の張鵬氏によると、同衛星のデータは欧州全体をカバーしたことで、その国際的な影響力を高めた。これはまた、中国気象局が国の「一帯一路」(1ベルト、1ロード)戦略に基づき、中国と欧州の気象分野の協力を促進する一助となる。

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