2016年03月07日-03月11日
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光ファイバーインターネットの構築、デジタルデバイドを縮小

2016年03月07日

 「光ファイバーインターネット都市を建設し、5万の行政村に光ファイバーを通し、より多くの都市・農村部住民がデジタルライフを享受できるようにする」。中国の李克強総理は5日午前、第12期全人代第4回会議で政府活動報告を行った際、「光ファイバーインターネット」構築を2016年の活動の重点に盛り込んだ。
 インターネットの運用と発展は中国で非常に迅速に進み、「ブロードバンド中国」はすでに現実となっている。2014年末時点で、固定ブロードバンドユーザーは2億世帯を超え、3G、4Gモバイルブロードバンドユーザーは5億8000万世帯を超え、うち4Gユーザーは9700万世帯に達する。8MbpS以上の接続速度のブロードバンドユーザーの割合は40.9%に達する。
 昨年の政府活動報告はすでに「『三網』融合を全面的に推進し、光ファイバーインターネットの構築を加速し、ブロードバンドの速度を大幅に高める」方針を打ち出した。今回「光ファイバーインターネット」構築を重点的取り組みとして明確化したことで、人々は光ファイバーインターネットの大幅な普及と速度の大幅の向上への期待に満ちている。
 中国民衆に強い印象を与えたのは、李総理がかつて繰り返し中国のインターネットの接続速度が遅く、料金が高いことに不満を表明し、一般庶民を代表して本当の事を言ってきたことだ。李総理は「一部の発展途上国のネットは北京よりも速い」「中国の情報インフラが立ち後れていることは、われわれ自身も想像しがたい」と率直に語った。
 苗圩工業情報化部長(工業情報化相)は今年の「ブロードバンド中国」戦略の主要目標として、新設の光ファイバーが8000万世帯をカバーし、4G基地局を60万カ所新設し、1万4000の行政村に新たにブロードバンドを普及させ、一部の都市を先駆けて「全光ファイバーインターネット都市」とし、4Gインターネットが県城(県都)および先進郷・鎮をカバーするようにするとした。
 情報インフラ整備は重要な公共サービスだ。情報スーパーハイウェイのスピードは経済発展と民生に直接関係する。「光ファイバーインターネット」構築は「ブロードバンド中国」に続き、人々の生活の質をさらに向上し、中国社会の進歩を後押しするだろう。

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