2016年03月14日-03月18日
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中国医学を科学的な実験を通じて科学的に説明、世界からの理解促す

2016年03月16日

 多くの人にとって、中国医学は神秘的で、説明不可能なイメージがある。全人代代表で、中国工程院院士の程京氏は、この状況を変えようとしている。科技日報が伝えた。
 程氏によると、中国医学と西洋医学の最大の違いはこうだ。西洋医学は実験医学であり、その手段は実験の証拠に基づいている。中国医学は実践医学であり、結果をより重視する。程氏は、「中国医薬の国際化の時代が訪れ、中国医学も郷に入りては郷に従う必要がある。中国医学は科学的な手段を用い、科学的な実験の証拠を用い、科学的に説明しなければならない。世界共通の言葉を使うことで、海外の同業者の理解と検証を促す」と話した。
 清華大学医学院教授、バイオチップ北京国家工程研究センター長、博奥生物集団有限公司総裁の程氏は、「第2世代ゲノムシーケンシングプラットフォーム」を開発した。程氏によると、次世代ゲノムシーケンシング技術を用いることで、中国医学で使用される天然薬物の粗抽出液および個別に作用する標的遺伝子のハイスループットクイックスクリーニングを実施し、薬の作用・メカニズムの説明を行う研究で一定の成果を手にしているという。程氏は、「十分な情報が集まれば、分子版の本草綱目を作りたい。国際交流・普及の過程で、外国人が中国医学の治療の原理を理解しやすくする」と述べた。

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