2016年03月21日-03月25日
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清華大学、漢詩生成プログラムを開発

2016年03月25日

 春信香深雪、氷肌瘦骨絶、梅花不可知、何処東風約――この漢詩は人間ではなく、漢詩生成プログラム「薇薇」が詠んだものだ。清華大学音声・言語実験センター(CSLT)は3月20日、公式サイトで詩人プログラム「薇薇」が中国社会科学院などの漢詩専門家の審査を受け、「チューリング・テスト」に合格したと発表した。これまでに25首ほどの漢詩を作ったという。法制晩報が伝えた。
 「チューリング・テスト」とは、対話によって人間と人工知能を見分けるテストのことだ。人工知能の回答の3割以上が人間の回答とみなされれば合格。統計結果によると、「薇薇」が創作した漢詩の31%が人の手によるものと判断された。
 「薇薇」の開発チームのメンバーである王琪鑫氏は、「薇薇は漢詩を作るプログラムで、形あるロボットではない。このプログラムは、ディープニューラルネットワークの原理を利用している。ディープニューラルネットワークは、人間の脳の思考回路を模倣し、同プログラムの言語認証をスムーズにし、認証の精度を高める。詩の句や言葉を入力すると、薇薇はこれらを記憶し組み合わせる。ボキャブラリーが一定量に達すると、自ら詩を詠むことができる」と説明した。

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