2016年03月28日-03月31日
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中国科学院、若き科学技術者が活躍

2016年03月29日

 中国科学院は昨日、第12次五カ年計画期間(2011−15年)の重大科学技術成果25件を発表した。このうち、2015年度に唯一の自然科学一等賞を賞した量子通信技術は、抗日戦争勝利70周年軍事パレードなど、国家の重要な政治活動で使用されている。真核膜タンパク質とタンパク質複合体の構造・機能関係は、手足口病ウイルス、A型肝炎ウイルスの構造・感染の分子メカニズムを明らかにし、新薬およびワクチンの研究開発に構造の基礎、研究開発の方針をもたらした。ナノグリーン印刷技術は、印刷による汚染問題を根本から解消した。その成果は電子印刷、3D製造など戦略的新興産業、グリーン印刷や建材などの重要産業で使用されている。北京日報が伝えた。
 これらの技術の成果を生んだのは、若き科学技術者だ。中国科学院人事局の李和風局長は、「研究院の人材構造に変化が生じている。35歳以下の科学技術者の比率が、50%を超えている」と話した。李氏によると、同研究院内に設立された「青年革新促進会」は、青年が成長するための階段、実力を示すための場だ。会員はすべて1980年代以降生まれの、副研究員以下の優秀な青年科学技術者だ。これらの青年は有人宇宙飛行事業、月探査プロジェクトなどの国家重大プロジェクトで活躍している。

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