2016年04月04日-04月08日
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鉛冷却高速炉の冷却材実験回路、中国が初構築

2016年04月12日

 中国科学院原子力エネルギー安全技術研究所はこのほど、鉛冷却高速炉の冷却材技術で画期的な進展を実現し、中国初の100%鉛冷却材実験回路を構築した。冷却材技術は鉛冷却高速炉のコア技術だ。同回路の構築は鉛冷却高速炉の実用化に対して重要な役割を担い、中国の先進原発産業の競争力を高める。人民日報が伝えた。
 研究チームは構造材料の選択、高温・不透明流体の測量、酸素濃度制御などの技術的難題を解消した。構築された回路の稼働温度は摂氏600度を超え、鉛冷却高速炉の構造材料の腐食、冷却材の熱安全の特性、原子炉の重要設備の検証を行う能力を持ち、鉛冷却高速炉の設計と研究開発に技術的経験を提供できる。この回路の構築は、鉛を使った革新型原子炉の設計、コア技術の研究開発、専用設備の開発などの基礎を固めた。

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