2016年05月16日-05月20日
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華人科学者、透明な木を開発

2016年05月18日

 木にはさまざまな用途があるが、ガラスの代わりになることを想像できるだろうか?米メリーランド大学の華人科学者・胡良兵准教授が率いる研究チームはこのほど、透明な木を開発した。彼らは将来的に、この機を家具や建材など多くの分野で活用できるとの見方を示している。新華社が伝えた。
 この研究成果はこのほど、米Advanced Materials誌に掲載された。胡氏らはまず木から色を持つリグニンを取り除き、さらに屈折率の合う材料であるエポキシ樹脂を充填することで、木の光学的な透明を実現した。測定結果によると、光の透過率は90%に達した。
 胡氏によると、透明な木は通常の木よりも強度が高く、ガラスやプラスチックよりもエコロジーで、さらに一般的な透明の材料にはない独特な光学的特性がある。
 南京大学からの客員研究員である祝名偉氏は、同研究の担当者だ。祝氏は、透明な木はデスク、本棚、テーブルなどに加工できると例を挙げた。またこれを建材とし、光を通し、頑丈で、水にも強い家を作ることができる。さらに芸術家がその外観を利用し、創作材料にすることもあるかもしれない。

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