2016年05月30日-05月31日
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地震緊急救助車両が登場、救助作業を正確に指揮

2016年05月30日

 スイスから海を渡り、中国の河南省に到着し、半年間の設計・改造をへて、29日に正式に公開された――。記者は同日午前、河南省地震局でこの「スーパー地震車」こと、河南省地震局地震現場指揮プラットフォームを目の当たりにした。この468万元(1元は約16.84円)もする地震緊急救助車両は、どのような能力を持つのだろうか?大河網が伝えた。
◆4つの通信手段で指揮センターと連絡
 震災発生後、同車両は直ちに現場に駆けつける。衛星・短波・モバイル通信・光ファイバーという4つの通信手段により、リアルタイムで指揮センターと連絡をとる。
◆360度の動画を撮影、リアルタイムで伝送
 同車両の「頭」には、2本の「触角」が生えている。左側は6メートルで、360度回転できるカメラが取り付けられている。半径2キロ内の被災地の動画を集め、指揮センターに伝送できる。右側の「触角」は10メートルで、4G基地局として、被災地で同車両にスムーズな電波を提供する。
◆24時間発電システム
 同車両には発電機が内蔵されている。被災地が停電に陥った場合、同車両のディーゼル発電機により、車内のすべての装置の全出力・24時間稼働を可能にする。
◆卓越した野外生活性能
 同車両の後部座席には、休憩可能な二段ベッドがある。車内には冷蔵庫、ウォーターサーバー、電子レンジなどが設置されており、作業員の野外生活の需要を満たす。また同車両はエアクッションの緩衝機能により、被災地で最大限に力を発揮できる。

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