2016年06月06日-06月10日
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中国のAUV、初の「パスポート」を取得 国際入札へ参加可能に

2016年06月07日

 中国船級社(CCS)は北京で4日、中国科学院瀋陽自動化研究所に、自律型無人潜水機(AUV)「潜竜2号」の船級証書を発給した。潜竜2号は中国で初めてCCS船級証書を手にしたAUVになった。これは中国のAUV設計・製造が世界先進水準に達したことを示すほか、同潜水機が「パスポート」を手にし、国際入札に加わり、国際業務を請け負えるようになったことを意味する。科技日報が伝えた。
 潜竜2号は中国が独自に開発した4500メートル級AUVであり、第12次五カ年計画863計画深海潜水器技術・設備重大プロジェクトの課題の一つだ。中国大洋鉱産資源研究開発協会が実施計画を立て、中国科学院瀋陽自動化研究所が技術担当機関となり、国家海洋局第二海洋研究所などと共同開発した。熱液異常探査、ミクロ地形探査、海底写真、磁気探査などの各種技術を実用化する深海探査システムで、主に多金属硫化物などの深海鉱産物資源の探査に用いられる。

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