2016年07月01日-07月01日
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活断層の調査、全国69都市で完了

2016年07月04日

 活断層は地震による地質災害の元凶となる。2008年の四川省■川(■はさんずいに文)地震、2010年の青海省玉樹地震の現場での観測結果から、活断層は地震発生の根源であるばかりか、震災発生時には活断層周辺の被害が最も深刻になることがわかっている。死傷者数も活断層両側はその他の地域を大幅に上回る。科技日報が伝えた。
 地表活断層の「避難エリア」の範囲を確定することで、地震による災害を効果的に軽減できる。中国地震局地質研究所の徐錫偉副所長は29日、最新の研究結果を発表し、「直轄市の北京・天津・上海・重慶と22の省都、43の地級都市、5つの県級都市の活断層の調査を終えた。約20都市の中から40ヵ所の活断層を選出し、これまで認定されていた9ヵ所の活断層の認定を取り消した。調査対象となった都市の5万分の1スケールの活断層分布図を作成し、活断層の位置、起こりうる地震の最大規模、このさき50年・100年・200年後の地震が発生する確率を算出している」と述べた。

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