2016年07月01日-07月01日
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中仏の科学技術協力、宇宙が代表的な分野に

2016年07月07日

 間もなく訪中するフランス国立宇宙研究センター(CNES)のジャン・ イヴ・ル・ガル長官は先日パリで、「フランスと中国の宇宙分野における協力は非常に活発で、両国の科学技術協力の代表的な分野となっている」と話した。新華社が伝えた。
 ル・ガル長官は、「両国の上層部が会談するたびに、宇宙に関わる内容が重要な議題になる。中国はフランスの宇宙分野の重要な協力パートナーだ。両国の宇宙事業の協力には模範的意義があり、まだまだたくさんの可能性が広がっている」と述べた。
 中仏両国政府は1997年に「外層空間の研究・平和利用の協力協定」に調印。CNESは中国国家航天局(宇宙局)と協力し、2018年に中仏海洋衛星の打ち上げを計画しており、海洋表面の風と波の動きを観測することで、気候変動を研究する。双方はさらに2021年に、宇宙ガンマ線バーストを探査するSVOM天文衛星の打ち上げを予定している。
 ル・ガル長官は、「イノベーション、気候問題、科学探査」を、現在の世界宇宙事業の3大テーマとしている。ル・ガル長官は「仏中両国は気候問題と科学探査の重点プロジェクトにおいてすでに協力を展開しているため、将来的にはイノベーションをめぐる協力の機会を模索するべきだ。例えばより性能が高くコストが低い衛星の共同研究などがあげられる」と述べた。

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